CMYKとRGBの違いは?WEBと印刷で色が変わる理由

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WEBサイトで使った鮮やかな色をチラシにも使ったのに、印刷すると少しくすんで見えることがあります。これは必ずしも印刷ミスではなく、画面と紙で色を表現する仕組みや、印刷条件が違うためです。RGBとCMYKの違いを、イベント告知ページと印刷チラシを作る例で説明します。

RGBは光、CMYKはインキを使って色を表す

RGBはRed(赤)・Green(緑)・Blue(青)の頭文字で、画面が発する光を組み合わせる色の方式です。WEB制作で使う6桁のHEX(16進数で表す色コード)やCSSのrgb()は、基本的にsRGBという標準的な色空間の色を指定します。色空間とは、色の数値がどの色を表すかを定める仕組みです。

一方、CMYKはCyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(黄)・Key(黒)の4色の印刷インキをもとに色を表します。紙に置いたインキは光を反射・吸収するため、画面の光と同じ方法では色を再現しません。CMYKの数値は一般にインキの割合で示されますが、実際の色は印刷機、インキ、紙、色の変換設定によって変わります。

また、同じRGBの色でも印刷設備によって再現できる範囲(色域)が異なります。特に鮮やかな青緑やオレンジなどでは、出力先の色域に収めるための変換によって、色の鮮やかさや色合いが変化することがあります。だからといって、RGBの値から印刷用CMYKの割合を一組だけ計算すれば、どの用紙でも同じ色になるわけではありません。

WEBのイベント告知ページを印刷チラシに展開する例

WEB上でイベントを告知するカードを作るとします。全体の背景には淡いアイボリー#F8F5EF、見出しと説明文には濃いネイビー#263746を使います。明るいシアン#00A6B8は日付の横の装飾や短いラインに使い、申し込みボタンは濃い青緑#0B6075、ボタン文字は白#FFFFFFにします。情報を読むための色と、雰囲気を作る色の役割を分ける構成です。

用途 WEB用の色とコード 役割
ページ背景 アイボリー#F8F5EF 大きな面積で主張しすぎない下地
見出し・本文 ネイビー#263746 情報を読むための文字色
装飾ライン シアン#00A6B8 日付などに添える小面積のアクセント
申し込みボタン 青緑#0B6075 重要な操作を示す背景色
ボタン文字 白#FFFFFF 青緑の背景と組み合わせる文字色

WEB表示では、ネイビー#263746とアイボリー#F8F5EFの文字コントラスト比は約11.24:1、白#FFFFFFとボタンの青緑#0B6075は約7.13:1です。一方、明るいシアン#00A6B8とアイボリー#F8F5EFは約2.70:1にとどまります。このシアンは通常サイズの文字にせず、意味を色だけで伝えない装飾に使います。WCAG(WEBコンテンツのアクセシビリティに関する指針)2.2では、通常サイズの文字に原則4.5:1以上を求めています。

この配色をチラシに移すときは、WEBのコード#00A6B8をそのまま印刷用CMYKの決まった数値に置き換えたつもりにならないことが重要です。シアンの鮮やかさが印刷条件によってどう変わるかを確かめ、必要なら装飾色の彩度や周囲の色を調整します。画面上の配色例は印刷の仕上がりを保証する見本ではありません。

印刷での色の変化を減らす確認手順

まず印刷会社に、入稿形式と対応するカラープロファイル(色の数値と再現する色の対応を記述した情報)を確認します。印刷会社によっては、RGBの画像やデータをプロファイル付きで受け付け、印刷工程で適切なCMYKへ変換します。別の場合には、指定されたCMYKプロファイルへの変換やPDF/X形式での入稿を求められます。「印刷なら必ず先にCMYKへ変換」と決めつけず、指定に従ってください。

次に、使用する印刷条件のプロファイルを選んでソフトプルーフ(画面上で印刷結果を予測する表示)を行います。色域外の警告や、特に目立たせたいシアン#00A6B8の変化を確認し、必要なら調整します。重要な販促物は、実際の用紙に近い校正刷りも確認すると安心です。ただしソフトプルーフは印刷結果の予測であり、画面と紙が完全に一致する保証ではありません。

HueRollではHEX・RGB・CMYKなどの値を確認できますが、表示するCMYKは参考値です。印刷用プロファイルや紙・インキの条件を反映した色校正値ではないため、その数値だけで印刷の仕上がりを判断しないでください。WEBでは画面用の配色と文字の読みやすさを確認し、印刷では出力条件に合わせた変換と校正を行うのが実用的です。