金糸雀色とは?読み方と名前の由来を色見本で解説

TIPS

金糸雀色は「かなりあいろ」と読む、鳥のカナリアに由来する黄色の色名です。見本によって、少しくすんだ黄から明るい黄まで違いがあるため、色名だけで画面の色を決めると想像とずれる場合があります。読み方と名前の由来を確かめ、3つの色見本を比べながら、Webで使うときの注意点を紹介します。

金糸雀色の読み方と、鳥に由来する名前

金糸雀色は一般に「かなりあいろ」と読みます。「金糸雀」は小鳥の「カナリア」を表す漢字です。「伝統色のいろは」では、色名の別の読みとして「きんしじゃくいろ」も紹介されています。

色名は、カナリアの羽の色に由来します。よく知られる鮮やかな黄色の飼い鳥だけでなく、野生のカナリアを思わせる、ややくすみのある黄色として説明されることもあります。日本にカナリアが伝わったのは江戸時代とされ、「金糸雀色」という色名の成立を明治以降とする資料もあります。ただし、色名が最初に使われた正確な年まで確認できるわけではありません。

金糸雀色の色見本を3種類比べる

Webの色指定に使うHEX(16進数のカラーコード)には、金糸雀色として誰もが共通に使う1つの値があるわけではありません。次の色見本は、各色名サイトで金糸雀色として紹介されている値です。

金糸雀色・見本A

#ECE038

伝統色のいろは

金糸雀色・見本B

#EBD842

原色大辞典

金糸雀色・見本C

#FFEF6C

カラーサイト.com

「伝統色のいろは」の■#ECE038と「原色大辞典」の■#EBD842は、どちらも少し緑みを帯びた落ち着きのある黄として比べられます。一方、「カラーサイト.com」の■#FFEF6Cは、前の2色より明るく、淡い印象の黄色です。いずれも見本として掲載された値であり、特定のコードだけが正しいという意味ではありません。

色を決めるときは、名前だけでなく、どの見本を基準にしたかとHEXコードを一緒に記録すると、制作途中で違う黄色に置き換わるのを防ぎやすくなります。

Webで使うなら文字とのコントラストも確認する

明るい商品紹介カードなら、背景を薄いクリーム色■#FFFCF2、本文を濃いグレー■#252525にして、見出しの横や「新着」のラベルに金糸雀色■#ECE038を添える方法があります。ラベルには「新着」と明記し、周囲の淡い背景と区別しにくいときは濃い枠線も付けます。

暗いイベント案内では、背景を深い青みのある色■#253040にし、短い見出しを金糸雀色■#ECE038、説明を白■#FFFFFFにする組み合わせも考えられます。前者の濃いグレー■#252525とクリーム色■#FFFCF2は約14.93:1、後者の金糸雀色■#ECE038と暗い背景■#253040は約9.70:1のコントラスト比です。

ただし、金糸雀色■#ECE038の上に白■#FFFFFFの文字を載せると約1.37:1しかありません。同じ黄色の上でも濃いグレー■#252525なら約11.16:1です。WCAG(Webコンテンツを利用しやすくするためのガイドライン)2.2で通常サイズの文字に求められる4.5:1以上を目安に、文字と背景を組み合わせて確認してください。

HueRollではHEX入力で色を調整し、選択色と白・黒とのコントラストを確認できます。ただし、任意の2色の比較やWCAGの合否自動判定には対応していません。完成した配色では、実際に隣接する文字と背景を別途検証しましょう。