テック感のあるWEBデザインを作る配色|ブルー以外の選択肢も考える

TIPS

テック感のあるWEBデザインと聞くと青や水色を思い浮かべるかもしれません。しかし、技術的な印象は青だけで決まるものではありません。背景の明暗差、文字や操作の整理、アクセント色を使う面積によっても見え方は変わります。ここでは青以外の色を使った2つの配色例と、画面で使うときの注意点を紹介します。

青を使わずにテック感を出すときの考え方

まず、サイトで何を見せたいかを決めます。開発ツールなら操作画面や機能の説明、分析サービスなら数値や導入案内が中心になるでしょう。色を選ぶときは、次の役割を分けて考えます。

  • 広い背景:濃いグレーや明るい無彩色を土台にすると、アクセント色を使う場所を絞りやすくなります。
  • 情報の面:カードやパネルは、背景との差だけに頼らず余白・見出し・線でも区切ります。
  • 操作の色:ミントや紫などを主要ボタンに割り当てます。多数の装飾に同じ強い色を使うと、操作の優先順位が分かりにくくなる場合があります。

青以外の選択肢には緑系、紫系、暖色系などがあります。どれが最適かはサービスの内容や周囲の色によって異なります。配色の新しさだけでなく、操作や文章を見分けられる組み合わせを優先しましょう。

ミントとパープルを使った2つの配色例

HEX(ヘックス)は色を16進数で指定するカラーコードです。どちらも架空のサービス紹介ページ向けの提案で、実在するブランドの指定色ではありません。

例1:暗色×ミント|開発ツールの紹介ページ

役割 色とHEXコード 使用理由
全体の背景 #161B1F 広い面を落ち着かせる
カード背景 #242B30 機能の説明をまとめる
見出し・本文 #F2F5F3 暗い背景上の基本文字
補足文字 #BBC9C6 暗いカード上の説明
主要ボタンの背景 #54E0B5 ミントを操作箇所に絞る
ボタン内の文字 #10251E 明るいボタン上に濃色を使う
入力欄の輪郭 #90A5A1 暗いカードと区別する

暗い背景#161B1Fと基本の文字#F2F5F3のコントラスト比は約15.80:1です。カード内の補足文字#BBC9C6とカード背景#242B30は約8.39:1、明るいミントのボタン#54E0B5と濃い文字#10251Eは約9.73:1です。入力欄の輪郭#90A5A1はカード背景との比が約5.52:1です。カードとページ背景の差は小さいため、余白や必要な輪郭も併用します。

例2:淡色×パープル|分析サービスの紹介ページ

役割 色とHEXコード 使用理由
全体の背景 #FAF7FC 情報を載せる明るい土台
カード背景 #F0E7F5 分析結果のまとまりを作る
見出し・本文 #302939 明るい背景上の基本文字
補足文字 #60536A カード内の説明を示す
主要ボタンの背景 #66378D 紫を操作箇所に集める
ボタン内の文字 #FFFFFF 濃い紫に白を組み合わせる

見出し・本文#302939とページ背景#FAF7FCは約13.17:1、補足文字#60536Aとカード背景#F0E7F5は約5.93:1です。紫のボタン#66378Dと白文字#FFFFFFは約8.41:1になります。カードとページ背景の色差は控えめなので、配置や余白でも区分します。

アクセントの面積と操作状態を確認する

文字のコントラストは、WCAG(WEBコンテンツを利用しやすくするための指針)で通常サイズなら原則4.5:1以上が求められます。入力欄の枠や意味を伝えるアイコンなど、必要な非テキストの視覚情報は隣接色と原則3:1以上を確認します。上の数値は不透明な2色で計算したもので、写真や透過色を重ねた画面では改めて検証が必要です。

主要ボタンが通常時・ホバー(ポインターを重ねた状態)・フォーカス(キーボードなどで操作対象になった状態)で見分けられるか、スマートフォンでも補足文字を読めるかを確かめます。色だけで操作状態を伝えず、輪郭や下線、文言も使いましょう。

テック感を狙うなら青に固定せず、サイトの内容に合う色を少数選び、背景・文字・操作に役割を与える方法が考えられます。2つの例は完成形ではなく、実際のコンテンツに合わせて調整する出発点です。